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アリス・ビアード(Alice Beard)

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アメリカの画家、イラストレーターのアリス・ビアード(Alice Beard, 1867-1949)は、オハイオ州のシンシナティで生まれました。 19世紀末、或いは20世紀の初め頃から1940年代までと、かなり長いキャリアを持ちながら、その生涯についてはあまりよく知られていません。 イラストレーターで作家でもあり、後進の育成にも尽力したハワード・パイル(※注)に師事し、国立デザインアカデミーや全米女性芸術家協会などの様々な展覧会で作品が展示された記録が残っています。また、パリのサロンにも出展していたことがわかっており、ヨーロッパでも学んだ可能性があるかもしれません。 イラストレーターとして雑誌や本の挿絵を描いたほか、共著という形で自ら本の執筆もしています。  

ヴァーノン・トーマス(Vernon Thomas)

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アメリカの画家、版画家、イラストレーターのヴァーノン・トーマス(Vernon Thomas, 1894-19??)。 ほかに“Mrs.Vernon Thomas”“Vernon Thomas Kirkbride”“Vernon Thomas Rudd”などの名前でも知られていますが、KirkbrideやRuddという名前が何に由来するものかは不明です。 1930年代を中心にシカゴを拠点として活動していたようで、シカゴ美術館での展示(1929~1930年)や版画家協会員としての記録が残っていますが、その人生についてはほとんどわかっていません。 今日彼女の仕事で最もよく知られているのは、女性雑誌“Good Housekeeping”のカバーイラストでしょう。1930年代、それまで同誌のカバーイラストを描いていたジェシー・ウィルコックス・スミス(Jessie Willcox Smith, 1863-1935)の後を継ぐような形で、幾つもの表紙を手掛けています。

Helfrid Selldin(ヘルフリード・セルディン)

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スウェーデンのイラストレーター、ヘルフリード・セルディン(Helfrid Selldin, 1897年5月16日-1973年12月6日)。 ヨーテボリ生まれで、1917~18年にかけて地元のヴァランド芸術学院で学びました。その頃からイラストの仕事を始めた彼女。学校の在籍期間が短いことから、或いはほとんど独学であったのを仕事のために美術学校に入学したのかもしれません。 1920~1940年代を中心にポストカードや雑誌・絵本の挿絵を多く手がけ、ことにポストカードは、1920年代前半の数年間で900枚以上を描いたとも言われています。 ポストカードの場合、実際にその絵が描かれたのがいつなのか、はっきりとはわからないことも多いのですが、とりあえずここでは書き込まれたサインの形ごとにまとめています(それぞれの時期は不明)。

シャルロッテ・バロン・ラーベ(Charlotte Baron Raabe)

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シャルロッテ・バロン・ラーベ(Charlotte Baron-Raabe)─おそらくはドイツを拠点として活躍していたイラストレーターのようですが、残念ながらほかには何も情報はありません。 通常、“シャルロッテ・バロン(Charlotte Baron)”とのみ表記されることが多く、サインが何故“RAA”なのか謎だったのですが、フルネームの“Raabe”からとっているようです。 絵本やポストカードなど、その仕事は主に1940年代に集中していますが、可愛らしい作風は今でも人気で、カード類は少なくとも30年ほど前までは版を重ねていました。

Hope Dunlap(ホープ・ダンラップ)

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アメリカのイラストレーター、ホープ・ダンラップ(Hope Dunlap, 1881- ?)。 出身はカンザス州ですが、展覧会に作品を出展し始めた頃には既にイリノイ州シカゴに居住しており、イリノイ州のアーティストとして認識されているようです。 シカゴ美術館付属の美術学校で学び、その後1903~1906年頃にかけて幾つかの展覧会で作品が展示された記録が残っています。

メアリー・アルテミシア・ラスベリーの「Ring-around-a-rosy」

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Ring-around-a-rosy 1885年 アメリカの詩人、讃美歌作家でイラストレーターでもあったメアリー・アルテミシア・ラスベリー(Mary Artemisia Lathbury, 1841.8.10-1913.10.20)。 ニューヨーク州マンチェスター生まれで、両親はイギリス人。父親と兄弟ふたりがメソジスト派の牧師という宗教的な環境で育ちました。

E. ドロシー・リース(E. Dorothy Rees)

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 E. ドロシー・リース(E. Dorothy Rees)─おそらくイギリス出身で、1910~30年代を中心にアンデルセン童話などの挿絵や絵本、グリーティングカードを描いていました。

Thelma Gooch(テルマ・グーチ)

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アメリカのイラストレーター、テルマ・グーチ(Thelma Gooch,1895.12.30-1973.1.18)。 オハイオ州で生まれた彼女は、両親と兄の4人家族でした。 父親は保険のセールスマン、母親のフランシスは小説や戯曲を書いていた作家だったようですが、どのような作品を書いていたかなど詳しいことはわかりません。

Ruthild Busch Schumann(ルティルト・ブッシュ・シューマン)

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特徴のある線で描かれた愛らしい子どもたち。 ドイツのイラストレーター&絵本作家、ルティルト・ブッシュ・シューマン(Ruthild Busch-Schumann, 1900-1989)の作品です。 ドイツでは現在も出版が続いている作家であるにも関わらず、その人生についてはあまり詳しいことはわかっていません。

Carl Lindeberg(カール・リンドバーグ)

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 スウェーデンで生まれ、ドイツで活躍した画家、イラストレーター、商業美術家のカール・リンドバーグ(Carl Lindeberg, 1876.10.6-1961.5.27)。

もうひとりの “Florence Harrison(フローレンス・ハリソン)”

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クリスティーナ・ロセッティやテニスンなど、沢山の有名詩人や作家の本に挿絵を描き、数十年に渡って活躍しながら、長らく「名前以外の情報は不明」とされてきた “エマ”・フローレンス・ハリソン。 彼女が本当は、フローレンス・スーザン・ハリソンという名前で、今まで彼女のことだと思われていたエマ・フローレンス・ハリソンとは別人であるらしいことがわかったのは、2009年のことです。

絵本“The Vege-Men’s Revenge”

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日本語に直訳すると「野菜人間たちの復讐」といったところでしょうか。 優しげな水彩のタッチと軽やかな色使いに似合わぬ、奇妙でちょっと物騒なタイトルの絵本。 絵を描いたのは、アメリカ生まれでイギリスで活躍した画家&イラストレーター、フローレンス・ケイト・アプトン(Florence Kate Upton, 1873-1922)です。

Helena Scheggia(ヘレナ・スケッジャ)

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Helena Scheggia(Héléna Scheggia)─仮名表記は“ヘレナ・スケッジャ”でよいのでしょうか。生まれた場所や生没年など、個人に関する情報は見つけられませんでした。 1940年代を中心にポストカードを描いていたイラストレーターで、絵本の挿絵も描いています。それらの絵本のテキストを書いているのは、大抵“Angelina Scheggia”なる人物で、姓が同じであることから親族である可能性もありますが、こちらも情報がありません。

Jean Ray(ジャン・レイ)

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 フランスのイラストレーター、ジャン・レイ(Jean Ray)。生まれたのは1881年とされていますが、没年についてはわかっていません。 サインは“RAY”のみであることから、イラストレーターとしての彼の名前をジャン・レイではなく、単にレイとしている場合もあるようです。

Henny Box(ヘニー・ボックス)

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オランダのイラストレーターでデザイナー、絵本作家でもあった、ヘンドリカ・ヨハンナ・ボックス(Hendrika Johanna Box)ことヘニー・ボックス(Henny Box)。 彼女は1912年の4月20日にアムステルダムで生まれました。

M. V. Wheelhouse (Mary Vermuyden Wheelhouse, メアリー・バーミュイデン・ホイールハウス)

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英国の画家、イラストレーターで、玩具の製造・販売もしていたメアリー・バーミュイデン・ホイールハウス(Mary Vermuyden Wheelhouse)(1868-1947)。 生没年には諸説あり、特に生まれた年については“不明”とされることもありましたが、最近では1868年生まれ1947年没としているところが多いようです。

Mary LaFetra Russell(メアリー・ラフェトラ・ラッセル)

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1910~30年代を中心に、ポストカードや絵本の挿絵を描いていたメアリー・ラフェトラ・ラッセル。その人生については生没年を含め何も情報がありませんが、ネット上では1910年より前のものとされるポストカードも見られることから、(それが誤りでなければ)19世紀の生まれということになります。

M. L. Kirk (Maria Louise Kirk, マリア・ルイーズ・カーク) 1860-1938

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  イラストレーター、マリア・ルイーズ・カー ク(Maria Louise Kirk)。 アメリカ、ペンシルバニア州生まれ。 フィラデルフィアの女性のためのデザイン学校と美術アカデミーで学び、主に児童文学の挿絵で知られます。 通常は“M. L. Kirk(或いはMaria L. Kirk)”と表記され、サインも“M. L. Kirk”です。 バーネットの「秘密の花園」の初版本をはじめ、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」 、ヨハンナ・シュピリの「ハイジ」、ジョージ・マクドナルドの「北風のうしろの国」や「お姫さまとゴブリン」のほか、アンデルセン童話やコッローディの「ピノッキオの冒険」等々、生涯で50冊以上の本に挿絵を描きましたが、その人生については殆ど知られていません。 そのため生没年月日についても諸説あるのですが、 現在のところは1860年6月21日生まれ、1938年6月21日没(生没同日)とされています。 ルイス・キャロル 「不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland)」 と 「鏡の国のアリス(Through the Looking-Glass and What Alice Found There )」 の挿絵 1904年と1905年 ジョージ・マクドナルド「お姫さまとゴブリン(The Princess and the Goblin)」の挿絵 1907年 ハンス・クリスチャン・アンデルセン 「アンデルセン童話(Hans Andersen's fairy tales)」 の挿絵 1911年 フランシス・ホジソン・バーネット 「秘密の花園(The Secret Garden)」 の挿絵 1911年 メアリー・ルイーザ・モールズワース 「カッコウ時計(The Cuckoo Clock)」 の挿絵 1914年 ヨハンナ・シュピリ 「アルプスの少女ハイジ(Heidi)」 の挿絵 1915年 ルーシー・モード・モンゴメリ “エミリー三部作”と“アン・ブックス”のカバー絵 1917-1927年 ロバート・ルイス・スティーブンソン 「子供の詩の園(A Child's Garden of Verses)」 の挿絵 1919年 カルロ・コッローディ 「ピノッキオの冒険(Pinocchio: The Story of...