フランドルの花輪(“Garland Painting”というジャンル)
色とりどりの美しい花に囲まれた聖母子像。 「花輪の聖母子」(1621年)と呼ばれるこの絵は、中央の聖母子を“あの”ルーベンス(Peter Paul Rubens, 1577-1640)、周囲の花輪をヤン・ブリューゲル(父)(Jan Brueghel de Oude, 1568-1625)が描いています。 英語圏では“ Garland Painting”と呼ばれる、 このような形の絵画は、17世紀ヨーロッパのフランドル地方(現在のベルギーからフランス北部にかけての地域)を中心に広まりました。