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4月, 2023の投稿を表示しています

ページの上の花園 (Description of the Christening of Lady Elisabeth of Hesse)

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17世紀初頭、無名の人物によって装飾が施された書物。 元になっているのは、16世紀末~17世紀にかけて活躍した芸術家、製図工、建築家でもあったヴィルヘルム・ディリッヒ(1571-1650)の手彩色本です。 1596年、ヘッセン方伯(現在のドイツにあった神聖ローマ帝国の領邦国家領主)モーリッツ(1572 -1632)は娘エリーザベトの洗礼式に際し、4日間にわたる盛大な祝賀式典を開催しました。 ディリッヒは、その様子を2冊の本にまとめ1598年に出版。 そのうちの1部を入手した誰かが、その2冊を再編集したのがこの本です。 文字の部分とパレードやゲームの様子を描いた絵がディリッヒの本の元のページで、その余白と空白のページに描かれたカラフルな花々が無名の誰かによるもの。時期としてはディリッヒの出版から1606年までの間に制作されたものとされています。 自分だけのために、あるいは大切な誰かに贈るために。百ページ以上ものページを花で飾るというアイデアを出したのは誰なのか、1枚1枚丹念に彩っていったのはどんな人物だったのか。 装飾することを楽しんでいるような美しいページに想像が膨らみます。

オーギュスト・ルルーの踊り子たち

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フランスの画家、イラストレーターのオーギュスト・ルルー(Jules Marie Auguste Leroux, 1871.4.14 - 1954.3.26)。 版画(イラストや絵画などの複製)の版元であった父のもとに生まれた彼は、装飾芸術を学んでイラストレーターになった後、エコール・デ・ボザール(国立高等美術学校)でレオン・ボナ(画家であり、当時は国立高等美術学校の教授。後に学長に就任)に師事しました。 フランス国家による留学、奨学金付与制度であるローマ賞を獲得した彼はイタリアにも派遣され、3年間ヴィラ・メディチに滞在して学んでいます。

ヴァーノン・トーマス(Vernon Thomas)

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アメリカの画家、版画家、イラストレーターのヴァーノン・トーマス(Vernon Thomas, 1894-19??)。 ほかに“Mrs.Vernon Thomas”“Vernon Thomas Kirkbride”“Vernon Thomas Rudd”などの名前でも知られていますが、KirkbrideやRuddという名前が何に由来するものかは不明です。 1930年代を中心にシカゴを拠点として活動していたようで、シカゴ美術館での展示(1929~1930年)や版画家協会員としての記録が残っていますが、その人生についてはほとんどわかっていません。 今日彼女の仕事で最もよく知られているのは、女性雑誌“Good Housekeeping”のカバーイラストでしょう。1930年代、それまで同誌のカバーイラストを描いていたジェシー・ウィルコックス・スミス(Jessie Willcox Smith, 1863-1935)の後を継ぐような形で、幾つもの表紙を手掛けています。