Hope Dunlap(ホープ・ダンラップ)


アメリカのイラストレーター、ホープ・ダンラップ(Hope Dunlap, 1881- ?)。
出身はカンザス州ですが、展覧会に作品を出展し始めた頃には既にイリノイ州シカゴに居住しており、イリノイ州のアーティストとして認識されているようです。
シカゴ美術館付属の美術学校で学び、その後1903~1906年頃にかけて幾つかの展覧会で作品が展示された記録が残っています。
最初は画家として活動していましたが、ほどなくイラストレーターに転向。絵画作品についてはタイトルのみ確認できるものもありますが、実際にどのような作品であったのかは見つけることができませんでした。

1903年にシカゴ美術館で行われた展覧会のカタログ。26ページ、リストの一番上、作品番号120番に“DUNLAP, Hope”の記載が。
Source : the art institute of chicago - catalogue of the - sixteenth annual

イラストレーターの仕事のほかに、教育者として美術教育にも携わっていたようですが、それ以外は没年も含め、彼女がどんな人生を送っていたか詳しいことはわかっていません。
現在確認できる挿絵の仕事は、殆どが1900年代末から1920年代前半にかけての僅か十数年の間に描かれており、イラストレーターとしても活動した期間は短かったようです。
代表作は「旅のマント(The Little Lame Prince and His Travelling)」1909年「ハーメルンの笛吹き男(The Pied Piper of Hamelin)」1910年「グリム童話(Grimm’s Fairy Tales)」1912年など。


“St.Nicholas”誌 表紙 1908年


“The Muffin Shop” 1908年




“The Little Lame Prince and His Travelling Cloak” 1909年


“The Pied Piper of Hamelin” 1910年


“The Rose Fairies & Other Stories” 1911年



“Grimm's Fairy Tales” 1912年




“Rowena's Happy Summer” 1912年

Canadian Home Journal 1920年
“Meeting with fairies”

Via Pinterest

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