レナード・ワイスガードのピーターラビット
ビアトリクス・ポター以外の画家がイラストを描いた"ピーターラビット"を紹介するシリーズ。
今回はレナード・ワイスガード(Leonard Weisgard)のピーターラビットです。
レナード・ワイスガードについては、改めて解説する必要もないでしょう。アメリカのイラストレーターで、児童文学作家マーガレット・ワイズ・ブラウンとのコンビで有名ですが、自ら文を書いた作品もあります。
生涯で手がけた本は200冊以上。邦訳されたものも沢山あり、絵を見ればすぐに「ああ、あの絵本」とわかるのではないでしょうか。
ワイスガードの絵本
そのワイスガードが描いたピーターラビットの絵本は初版が1955年。今まで紹介してきたものとは違って、さすがに許諾はとっているかと思いますが、実際のところアメリカにおいて、いつから正式に許諾をとるようになったのか、調べてみましたが今いちわかりませんでした。
ちなみにレナード・ワイスガード(1916-2000)が描いたピーターラビットのほうは、もちろん著作権保護期間の真っ只中。したがって、ここに画像をあげることが許されるかどうかは、このブログの目的が著作権上の例外、もしくはフェアユースの要件を満たしているか否かにかかっているわけですね。
見返し(endpaper)
文章は原文がそのまま使用されています
ほかにワイスガードが有名な物語に挿絵を描いたものには「オズの魔法使い」や「不思議の国のアリス」などがありますが、それらに比べるとより子ども向けの絵本らしい雰囲気。どことなく“リトルゴールデンブックス”っぽさもあります(実際ワイスガードは、“リトルゴールデンブックス”で出版された作品が数多くあります)。明るく楽しい作品。
ところで余談ですが、この絵本はカナダではフランス語版が出ていたりします。今回初めてその表紙を見てわかったのですが、"ピーターラビット(Peter Rabbit)"は"ピエールラパン(Pierre Lapin)"になるのですね。まるで別人(別兎)のことのよう😄
そして、過去のピーターラビットの記事はこちら
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