6枚の絵葉書(Norman Hartridge)
イラストレーター、ノーマン・ハートリッジ(Norman Hartridge)については、以前Twitterで呟いた以上のことは未だ確認できません。
1920年代、主にポストカードを描いていたらしいノーマン・ハートリッジ。
— カトウ・ニニ。 (@ninikatu) August 11, 2021
情報は何も無く、作品もあまり多くは見つけることが出来ません。ただ幾枚かの古いポストカードだけが、21世紀の今もアンティーク市場に出回り続けている謎の(といっては大袈裟ですが)画家です。 pic.twitter.com/nyr2iaDWGg
彼が手掛けたことがはっきりしているのは、“A Child’s Garden”というタイトルがつけられた6枚1組のポストカードセットのみ。出版されたのはイギリスで、時期は1918年から1940年の間──つまり第一次世界大戦が終わってから第二次世界大戦が始まる前までの期間のいつか──と、ざっくりしたことしかわかりません。
今もコレクションの対象として売買されているのを見ますが、6枚揃っていることはほとんどなく、大抵は1枚ずつ売られています。
6枚組のイラストのうち、冒頭にあげたほかの5枚は以下の通り。全部で6枚しかないので、当然ながらツイートしたものと被りますが改めて。
…ところで、ネット上で“Norman Hartridge”で検索すると、これらのポストカードのほかに数枚の絵画作品が見つかります。英国人らしいこと以外に画家の情報はなく、これが“A Childs's Garden”のノーマン・ハートリッジと同一人物だという確証もないのですが、几帳面なサインは、かなり似ているような気がしますね。
結果的には画家とイラストレーター、どちらの道でも大成はしなかったようですが、にも関わらず、ごく一時(もしかすると生涯ただ一度だけ)描いたポストカードが80年以上も経った今でも人気とは、運命の皮肉とでもいうのか興味を引かれるところではあります。
ノーマン・ハートリッジがイラストレーターとして手掛けた仕事は、ほかにはひとつも無かったのでしょうか。優しい色合いで描かれたイラスト、もっと見たかったなあとも思います。
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